大阪市旭区の「NPO法人子どもセンターあさひ」さんで行った、ボードゲームデザイナー・かぶきけんいちさん（かぶけんさん・ゲームNOWA）のボードゲームワークショップレポートです。
午前中はかぶけんさんの新作ゲーム（3/10発売予定）『ワードミノ』等いろんなタイプのゲームで遊び、午後からは自分だけの『ワードミノ』を作るという、大人も参加したくなるワークショップでした。（※今回の対象者は「子どもセンターあさひ」会員のお子さんたちです。）
『パクッとプリッと』のゲームデザイナーさかしんさんと、LITTLE FORESTもお手伝いしました。
「子どもセンターあさひ」さんは、舞台鑑賞、自然体験、いろんな分野の専門家に学ぶ「寺子屋」や地域交流など、お子さんたちが様々な体験ができるセンターです。
住宅街にある、「子どもセンターあさひ」さんの建物。
中は広々としていて、中2階には茶室もある素敵な空間です。
以前にLITTLE FORESTの親子ゲーム会に遊びに来てくださった「子どもセンターあさひ」のお子さん達。その後自分たちで『ナンジャモンジャ』の絵を描いたり、みんなで遊ぶゲームを選びに来てくださったりと、ボードゲームにとても興味を持ってくださいました。
今回はメンバーのお母さんのお声がけがきっかけで、かぶけんさんを講師に「ボードゲームを遊んで作る」というワークショップが実現しました。
今までにいくつものゲームを作られているかぶけんさん。
今回のワークショップを通して、ボードゲームや、ボードゲームデザイナーというお仕事があることを知ってもらえると嬉しい、とおっしゃっていました。
午前中は、いろんなタイプのボードゲームを体験していただくため、言葉を使う『ワードミノ』、記憶力を試される『パクッとプリッと』、ひとひねりあるすごろく『ウミガメの島』、ジレンマを楽しむ『ペンギンパーティー』といったゲームで遊びました。
『ワードミノ』は、お子さんが遊びやすいよう、今回のためにかぶけんさんがルールをアレンジして持ってきてくださいました。
ひらがなが書かれたカードをつないで、2文字以上の「言葉」を作ります（通常は3文字以上）。
優しく丁寧に説明してくださる、かぶけんさん。
低学年の子も、どんどん言葉を見つけていました。子ども達は発想が柔軟です。
うんちに気をつけながら、記憶力を使って動物の好物をみつける『パクッとプリッと』。大人が遊ぶとうんちカードをめくってばかりなのに（うんちカードはマイナス点）、子どもたちはほぼ間違えず。デザイナーのさかしんさんも感心してらっしゃいました。
背中に乗っかることができるとお得なサイコロゲーム『ウミガメの島』。簡単な掛け算の計算を使いますが、年上の子に教えてもらって問題なく遊べました。
『ペンギンパーティ』は、5色のペンギン達をピラミッド型に積み上げるゲーム。自分のペンギン達を置ききれなければ、マイナス点のシャチチップを受け取ってしまいます。小学校一年生の子もすぐ理解できるシンプルなルールですが、考える楽しさがあります。
お昼になると、子どもたちがテーブルにお皿を準備したり、鍋を運んできます。
子どもセンターの方がお昼ごはんを用意してくださいました。
野菜と鶏肉の優しい味の煮物、塩味とはちみつ味のふかしたさつもいも。
鰹と昆布の自家製佃煮とお味噌汁と、とても美味しいごはんをごちそうさまでした。
お昼からは、いよいよボードゲーム制作です。
かぶけんさんが用意してくださった、自分だけのワードミノキットを使って、好きなものをテーマに文字カードを作ります。
まずは考えたテーマをもとに、思いついた言葉をどんどん紙に書き留めます。
運動が好きだったり、楽器が好きだったり、動物が好きだったり。みんなが興味のあるものがわかって楽しいですね。好きなボードゲームの名前を書いていたお子さんもいらっしゃいました。
次に、その言葉を2文字になるよう、分解します。
何個かの言葉に共通する文字を選んだり、かぶけんさんが調べてくださった、よく使われる頭文字の一覧を参考にしました。
アイデアを書き出す作業と2文字に落とし込む作業は、大人がサポートしながら進めました。
一人40枚のドミノカードを配られていますが、全部のカードに文字を書けなくても、お友だちのワードミノと組み合わせて遊ぶことで枚数が足りるので大丈夫です。
ある程度の枚数が書けたら、みんなが作った『ワードミノ』を持ち寄っていざプレイ。
1人ひとり違う色のペンを使っているので、お友だちのワードミノと混ぜて遊んでも、自分のカードがどれかわかる仕組みです。
「かじや」や「りろん」など、よく思いついたなという言葉もたくさん。
作ることができた言葉を自分の得点シートに記入します。
全員が違う文字を書いているので、一緒に遊ぶお友だちによって、出来上がる言葉が異なり面白いですね。
好きなものをテーマに作った自分だけの『ワードミノ』。
ゲームを作ったことで創作の楽しさや、自分とお友だちとの組み合わせで変化する楽しさを感じていただけていたら何よりです。
ぜひおうちでも追加で言葉カードを作ってみて、いろんなお友だちとたくさん遊んでみてくださいね。
子どもセンターあさひさん、かぶけんさん、さかしんさん、ありがとうございました。
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