歌人でボードゲーム制作者のなべとびすこさんとの、「言葉のトレーニング」のレポートです。
過去にも「言葉のトレーニング」をご一緒させていただきましたが、気楽な内容ながら日常に役立つヒントがあり、LITTLE FORESTでも皆さんに体験していただきたくお願いしました。
まずはアイスブレイクをかねて、説明が不十分だったらどうなるかのお試し。
「私が言うとおりに絵を描いてください、質問は受け付けません!」とあえて厳しめのなべとびすこ先生。
同じことを聞いていても、詳細な情報がないと当然みんな異なった絵に。
「指示は具体的に」「質問を受け付けてくれないと、指示通りできないのは当たり前」というのが実感できました。
お次は『かなワン!グランプリ』というワードゲームを使って発想力のトレーニング。
50音のタイルが一枚ずつあり、出題者はみんなに見えないようお題のワードをタイルを使って並べ、残りのタイルでヒントの単語を作ってお題が何か当ててもらいます。
上の写真では、ヒントが「わがはい」で答えは「なつめそうせき」。
文字が制限されるので、ヒントを出すのが難しい!
正解が出にくそうだと思ったら、じゃあこっちの方向から攻めよう、と発想の転換が必要です。
迷子を探す『似顔絵探偵ガール』のルールをアレンジして、 視覚情報を言葉にするトレーニングです。
目撃者は女の子の絵を見ながら、自分の担当のパーツ(目、輪郭、髪型など)を探偵役に説明してあげます(本来のルールは5秒しか見ることができず、記憶力を試しますが、今回は説明をしっかりすることを重視)。
上の絵は「目は中心に寄っている」「数字の3みたいな耳、福耳」「さんまちゃんみたいな歯」などの目撃情報から描かれた絵。
詳細な情報をもらえた方が迷子を見つけやすいのはもちろんですが、「この情報は自信がありません」と伝えてあげるのも有効でした。
嗅覚を言葉で表現するコーナーを担当しました。
お一人の方に試香紙を一つお渡しし、香りのイメージを言葉で表現していただきます。
「森の奥」「20代男子」「落ち着く」などのキーワードが出たところで、回答者の皆さんに3種類の香りの中からどれか当ててもらいました。
精油の特徴もお伝えしながら答え合わせ。
ユーカリと迷われていた方もいらっしゃいましたが、答えはパチュリ。
体育会系というより文系男子、その方の好みが表れていて興味深いです。
香りを変えてもう一問。
今度はベンゾイン、レモングラス、グレープフルーツの3種類。
イメージする時間帯や色、人に例えたら?などの質問が出ました。
抽象的なものを言葉にするのは難しいので、質問する方がいろんな切り口で尋ねると助けになります。
グレープフルーツはわかりやすい爽やか系、レモングラスはサブカル寄りなど、ふむふむとうなずいた表現でした。
なべとびすこさん謹製名詞カードを使って、ランダムにめくった2つの単語の共通点を見つけます。
異なるものを組み合わせて共通点を見つけるこの遊び、新しい商品やサービスのアイデア出しにも役立ちそう。
上の写真の共通点で出た言葉は「夏」。しろくまのアイスですね。
田園とサングラスで「玉置浩二」が出ました。
なべとさん、それを意識してカードを作ったらしく、伝わって嬉しそうでした。
このあと、めくったワードを使って即興で話を続けていくゲームをしました。アドリブ力が鍛えられそう!
参加者の方からは
・普段使わない頭を使った。逆に普段言葉を意識してないんだな、と思った。
・面白かった。刺激を受けてゲームを作りたくなった。
などの感想をいただきました。
また機会があればぜひ参加してみてくださいね。
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ご不明点などございましたら、気軽におたずねください。