大阪産業創造館で開催されていた、「香りの技術展」に行ってきました。
香りや消臭、害虫避忌に関する新しい技術や商品を知ることができ、勉強になります。
その中に「竜涎香」を展示しているブースを発見!
アロマの授業では希少価値のある動物性の香りとして「麝香」などと並び紹介される「竜涎香」。
実物を見たのは初めてです。
「竜涎香」とは「アンバーグリス」とも呼ばれ、マッコウクジラの未消化物(イカのくちばしなど)が結石化したもので、体外に排出され、海を漂ううちに、太陽光や海水や微生物によって成分が変化し、古の時代から媚薬として重宝された芳しい香りを持つ物質に変化したものです。
ごくごくまれに浜辺に打ち上げられることもありますが、調べてみるとそのほとんどはウレタンや石灰で、本物にありつけるのは大変だとのこと。
ブースには竜涎香の発見に携わったトレジャーハンターさんもいらっしゃいました。
気になる香りはというと…
そのもの自体は、うっとなる匂いでしたが、チンキにしたものは何ともいえない深い香りでした。
さらに調香師さんによるブレンドオイルは、初めて嗅ぐのに懐かしいような、とても良い香りでした!
それにしても竜涎香といい、麝香鹿の分泌腺からとれる麝香(ムスク)といい、最初に良い香りになる!とひらめいた人はすごいですね。